箱庭の名前

・番外編について
本編のあとがきでも書きましたが、最後を変えてしまったが為に中途半端な扱いになってしまったアルフレッドをちゃんと描こうと思って描き始めたこの話。

すっっっっごく描き辛かった。

上手く話がまとまらず、考えては直し、直しては考え。
３ヶ月のうち半分ぐらいは上手くまとまらず直してた時間だった。

アルフレッドがライラと会って、仲良くなって、アルフレッドがライラに好かれたくないが為に冷たくなって、そのうちグレンと会って、仲良くなって、ライラに冷たいアルフレッドに怒るグレンとケンカが絶えなくなって、グダグダになるまでの過程をちゃんと描けばよかったかもね（今更）

あとアルフレッドは口が悪い（といえばいいのか？）ので、どこまでセリフをきつくしようか悩みました。思ったよりまろやかになってしまった。

アルフレッドと女性がベッドの上でいちゃついてるシーンとか、グレンが結構本気でライラを抱きしめるシーンとか、色々あったんですが、
誰得だよ！
昼ドラかよ！
っていうかこれすると関係が修復出来なくてどうあがいても心中エンド！
と思ってやめました。
やめて良かったと思ってます。

最後を心中エンドかハッピーエンドかすごく悩みました。
アルフレッドはなんとなく生きるか死ぬかの選択しかないと考えていたので。
私も少々大人になってアルフレッドに
「お前のこと思ってくれてる人がいるんだから、ちゃんと向き合ってちゃんと生きろよ！！」
と思ったので今回の最後にしました。
私があと５歳ほど若かったら心中エンドだったかも。

話が思ったよりドロドロしなくて良かったような、残念のような。



・アルフレッドについて

 

リリトと同様、何故こんなキャラに…。
女々しいというか、狂人チックというか、ヤンデレチックというかなんと言うか…。
私は人間的でとても好きなキャラです。でも描いててなんか恥ずかしかった…。

アルフレッドはライラのことは女性として、グレンのことは弟、息子みたいな感じで大好きですよ。
この世界を捨てるつもりだったので後々お互いつらくないように距離を作ってたけど、ロストヘブンに行かずに２人と生きていきたいなと思ってた。でも今までの自分の行いとか考えると多分２人とはこの関係が終わるから言えない。
とぐるぐる１人でずっと考えていたのでどんどん病んでいって負のスパイラルだった。

２人のことが好きだったので本当に心中しようか剣を抜きながら悩んでたと思います。
本気で心中するつもりなら剣を２本抜いていたと思うし、グレンは一撃目で多分首が飛んでます。

そもそもライラを助けた時点でアルフレッドはロストヘブンに行く気なんてなかったと思います。

これからは仲よくすると思います。
仲良くしすぎてグレンからは「ちょっと鬱陶しいです、兄さん」って言われそう。



・ライラについて



美人を描くのは難しい。毎回顔が上手く描けなくて「きー！！」って思いました。

描いててそんな酷いことされてなんで黙ってるの？！と思ってました。
それぐらい好きだったんでしょうが、ちょっと間違ってる気がするのでこれからはもっと違う感じになっていくんじゃないかなって思います。
最後も良く許したねと我ながら思う。
でも許すと言う事も愛のひとつなのでしょう。

ライラはアルフレッドに助けてもらって（？）すごく感謝してます。
なのでアルフレッドが幸せになるなら自分はその隣にいなくてもいい。と決心してます。
でも他の女性と並んで歩いてるところを見たりすると、やっぱり自分が隣にいたい、と思ってしまう自分の心の弱さをいつも嘆いていたんではないのかと思います。

グレンのことは本当にかわいい弟みたいに思ってます。
アルフレッドの前ではあんまり笑わないけど、グレンの前だと結構笑ってるイメージです。

でもね、最後まで描いても思う。
アルフレッドはやめたほうがいいって。
でもアルフレッドと離れるときは死ぬときだと思います。



・グレンについて


唯一の癒し、そしてLost Heavenで１番の男前だと思ってる！
鬱々とした話の中でグレンを描いてるととても癒されました。
グレンというキャラがいなかったらこの話は心中エンドだったと思います。

アルフレッドのことはダメなお兄さん、ダメなお父さん、みたいに思ってます。
嫌いなわけじゃないです。でも正直メッチャ好き！ってわけでもじゃないと思う（笑）
感謝してるって感情が一番近いと思います。

ライラのことはいいお姉さん、男の趣味が悪いお母さん、と思ってる。
恋愛感情があるわけじゃなく、家族愛みたいな感じです。
それはライラも同じです。なので中編で抱き合ってるところをアルフレッドに目撃されましたが、やましい気持ち（？）がないので普通の反応だったと。
ライラの思いが叶えば良いねと思う反面、やめたほうがいいって思ってるところもあります。



・最後に
エリク、リリト、アルフレッドの３人はLost Heavenを探していましたが、本当に入り口を見つけたとしても行ったのはエリクだけだったと思う。
エリクだけはこの世の繋がりを全て断ち切りたいと思っていたからこの世に未練がなかったし。
リリトとアルフレッドはなんだかんだ生きていったんじゃないかなと思います。


これからは短編を描いたりしたいなって思ってます。
それとやっぱりリライトを悩んでます。
最近読み直したら恥ずかしくて悶えました…。


描く、といいながら１年ほど経ってしまいましたが、読んでくださった方、本当にありがとうございました！！